生産者の声 - サラたま農園(KAMA-FARM釜さん)

サラダたまねぎ、
旨さの3ポイント!

  • 1不知火海からの潮風
  • 2除草剤を一切使わない
  • 3農薬と化学肥料を減らす

除草剤を使わない、安心して食べられる
サラダたまねぎを全国に!

海沿いの立地を生かし、こだわりの栽培方法でサラダたまねぎ作りに取り組む、期待の若手農家・釜博信さんにインタビュー!!

釜博信さん

不知火海から届く潮風が、
甘みを引き出す

芦北産サラダたまねぎのおいしさの秘密は?

釜さん:海沿いの温暖な気候や日照時間の長さなど、栽培に適した自然条件だと思います。それから、不知火海から吹き寄せる、塩分を含む潮風でしょうね。

本来、サラダたまねぎの成分の中に塩分はないので、潮風が当たり、塩分が中に吸収されるとびっくりして、「私はもっと生きたい!」と甘み成分を生み出すそうです。「塩トマト」など名前の最初に「塩」がつく野菜も、塩分を上手く利用して甘みを引き出しているんですね。

生産工程で、一番大変なのはどの作業ですか?

釜さん:僕たちサラダたまねぎ生産者は、除草剤は一切使わず、農薬や化学肥料の使用も、県の基準の半分におさえる「特別栽培」に取り組んでいます。この方法で一番大変なのは草取り。除草剤だと30分程度でも、手作業だとなんと2~3日かかります! しかも冬場の作業なので、寒さが身にしみます。

「消費者の皆さんに安心して食べてほしい」との思いで頑張っていますが、草取りに人件費が掛かり、その分値段が高くなるので、「これが本当に、消費者が求めているものなのか」と不安になることもあります。

こうした現状を伝えていくことも大事なのでしょうね。

釜さん:はい。消費者の皆さんは、「除草剤は体によくない」ことや「オーガニックが人や環境にいい」ことは知っていても、「特別栽培」と聞いても分かる人は少ないです。中には、「除草剤や農薬、化学肥料を使っていないのなら、コストは下がるのでは? なぜ値段が高いの?」という人も。

僕らは、消費者の意見を聞くのと同時に、自分たちの栽培方法の目的や作業内容を伝える努力もしていかなければなりません。こちらから情報発信する会をどんどん増やしていきたいです。

甘みがじゅわっと広がる
「輪切りステーキ」が絶品

釜さん一押しの、
サラダたまねぎの食べ方を教えてください!

釜さん:サラダたまねぎは、みずみずしくて辛味が少なく、生のままでとても美味しくいただけます。水にさらすと栄養価が溶けてしまうので、冷蔵庫で一晩冷やす方法がおすすめ。夜にスライスして冷蔵庫に入れておいて、朝かつおぶしとポン酢をかけて食べると抜群です!シャキシャキっとした歯応えで、一気に目が覚めますよ。

逆に火を通すとめちゃくちゃ甘くなります。僕が一番好きなのは輪切りのステーキ。口の中でとろけて甘みがじゅわ~っと広がります。タマネギって子どもが嫌いな野菜の代名詞ですが、うちの子はパクパク食べますよ。カレーなどで煮込むと溶けてしまうので、シンプルな調理法で、サラダたまねぎ本来の味わいや歯応えを堪能してほしいです。

葉付きサラダたまねぎも作っていらっしゃるそうですね。

釜さん:2月中旬から1カ月間だけ出荷される商品です。葉とたまねぎ両方の管理が必要で手間がかかるため生産者が少なく、数が限られています。1個で2度おいしいこの希少な野菜には根強いファンも多く、僕もその一人。

葉っぱの部分は、香りがよくやわらか。炒めたり、みそ汁に入れたりと、ネギと同じように調理します。僕のイチオシはかき揚げ! さくっとした衣の中で、加熱した葉っぱが少しトロっとなる食感がクセになります。ぜひ一度試してみてください。

今後はどんなことに力を入れていきたいですか?

釜さん:「品種に勝る技術なし」という言葉を心に留め、これからも作物ひとつひとつにきちんと向き合っていきます。基本に忠実に、丁寧に栽培して品質を維持していきます。

また僕の畑の面積は東京ドーム約1個分あり、この辺りでは大きいほう。この面積でできるだけ高い収益を上げ、他の生産者さんを引っ張っていける存在になりたい。そしてお互いに刺激し合いながら地域農業を底上げし、芦北のサラダたまねぎを全国の皆さんへ届けたいです!!

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