生産者の声 - 加工品(田舎工房 - 濱崎さん)

甘夏ピール、
旨さの3ポイント!

  • 1農家に昔から伝わるレシピ
  • 2無農薬で作った甘夏ミカンを使用
  • 3完全無添加

食品添加物を使わない、
昔懐かしい「農家のおやつ」

「祖母や母が作ってくれた味を、たくさんの人に食べてもらいたい」と、農家のおやつの製造・販売に取り組む濱崎智久さんにインタビュー!!

濱崎智久さん

脱サラして農家に。
柑橘類の加工にチャレンジ

「田舎工房」を立ち上げたきっかけを教えてください。

濱崎さん:私は代々続く農家の長男です。短大を卒業後、サラリーマンをしていましたが、父が亡くなったのを機に会社を辞め、2014年に実家を継ぎました。主に甘夏ミカンを作っていましたが、若い人たちの柑橘離れに危機感を感じて…。理由を聞くと、「皮をむくのが面倒くさい」「皮のゴミが出るのがイヤ」ということでした。

ならば、「加工品にして柑橘類の需要を増やそう」と、「田舎工房」を立ち上げました。私が小さい頃、祖母や母が作ってくれていた、柑橘類のピールやドライフルーツ、かりんとうなどの「農家のおやつ」を作っています。

「甘夏ピール」のジューシーな味わいに驚きました。
その秘訣は?

濱崎さん:「甘夏ピール」は一押しの商品なんです! みずみずしくジューシーで、噛めば噛むほど、甘夏の爽やかな風味が口の中いっぱいに広がりますよね。

わが家に40年以上伝わるオリジナルの製法で作っています。まず、無農薬、有機肥料で栽培した甘夏ミカンの皮をむき、米酢であく抜きをします。米酢を使うと、独特の苦みがいいあんばいに抜けて風味が良くなるんです。その後、絞って砂糖で煮込んでから乾燥させますが、煮込む時、果汁をたっぷり入れるのがコツ! こうすることでジューシーに仕上がります。大量の果汁を使えるのは農家だからこそ。食品添加物は一切使っていません。

女性のニーズに合うように、商品開発を進めたそうですね。

濱崎さん:はい。ターゲットは、家事や仕事、子育てを頑張る20~40代の女性です。彼女たちが忙しいときにも手軽に食べられるよう、保存が利くドライにして細長くカット。パッケージも、女性が思わず手に取りたくなるようなデザインにこだわりました。

商品の第一弾が完成した後も、催事などで直接女性の要望を聞いて少しずつ改良を重ねています。例えば、甘夏ピールに使う砂糖。「糖分が気になる」などの声を受けて、体にやさしい北海道産の甜菜グラニュー糖を使い甘さを控えた「甘夏ピールプレミアム」を作りました。

お客さまとの交流からヒントを得て、
地域力を生かした商品開発

甘夏ピールの、おすすめの食べ方を教えてください。

濱崎さん:甘過ぎず、かといってあっさりし過ぎない味なので、家事や仕事の合間の小腹がすいた時に、ちょうどよいおやつになると思います。チョコレートにもよく合いますよ。

チーズと一緒に、ワインやカクテルのおつまみとして食べてもおいしいです。チーズは、クリームチーズやカマンベールチーズ、山羊のチーズなんかと相性がいいですね。休日に、ちょっと贅沢をしたい時に食べてもらえるとうれしいです。フェイスブックやインスタグラムでも、おいしい食べ方などの情報発信をしていますよ。

生産者としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

濱崎さん:催事などでよく販売をしていますが、そんな時にお客さまが、商品を試食して「おいしい!」と笑顔を見せ、購入してくださった時ですね。モチベーションが上がります。

催事で自ら販売をするのには、お客さまとコミュニケーションを取って、「何を求めているのか」「何を不満に思っているのか」などを感じて、商品開発のヒントにできを得る目的もありますればと考えています。ターゲットにしている若い女性たちが「何を求めているのか」「何を不満に思っているのか」などを感じ取りたいと思っています。

今後はどんなことに力を入れていきたいですか?

濱崎さん:地域の方との協力体制を整えていきたいですね。今も、近所の農家の方が廃棄していたから規格外の不知火デコポンを買い取って加工するなど、お互いにメリットがあるコミュニティビジネスを行っていますが、今後はもっと強化していきたいです。最近は、芦北の紅茶生産者の方とコラボした無添加ドライフルーツティを発売し、「ほっとする味」と、若い女性を中心に人気を集めていますよ。

長いスパンで考えると、もっと生産力を上げて、いずれはピール専門店のような実店舗を持ちたい。生産者とお客さまが交流できる場になればうれしいですね。

加工品(田舎工房 - 濱崎さん)さんの商品一覧

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